【スタッフKEI】 インプレ「DUCATI PanigaleV4S」

最近インプレをサボっていたので久しぶりにやります。丁度面白いバイクもやってきたところなので。

バイク乗りなら必ず耳にしたことがある、言わずと知れたスーパースポーツの最高峰「パニガーレV4」その上位モデル”Sグレード”になります。意外と実物が走っているのを見た人は少ないはず…みんなサーキットに行きますからね。この車輌は走行8000㎞台で転倒やサーキット走行の形跡も見当たらないパニガーレにしては珍しい1台。にも拘らず一流メーカーのパーツを使ってガチのレース用にカスタムされた変態仕様です。ちなみにカスタムパーツ代だけでざっと120万円は超えてます。工賃も考えると…。DUCATIのパニガーレが日本車をカスタムするのとは工賃が違うのは皆さんも何となくお察しのはず💴

外装・エンジン共に状態良好。弊社ではDUCATIのディーラー指定の診断機「TEXA」を使用しておりますが、現状車輌に異常やエラー等もございません。

TEXAを使えばバイクの状態が全てわかります。各部の起動テストや制御装置の解除、メンテナンスチェックも消せたり…ディーラーと同じことができます。パニガーレをコンピュータにつないで作業してると気分はもうレースメカニック👨‍🔧

ここでちょっと車輌紹介もさせてください。まずこのテルミニョーニのマフラー…ただフルエキに変えただけに見えるかもしれませんが「テルミニョーニ4USCITE RacingFullExhaustKIT」といってポリエステルファイバーの乾式エアフィルターとマッピング、その他ドライカーボンのカウルやフェンダーなどがフルセットになった代物。これでカタログ値214psから更に6.5psアップさせてます。このKITと専用ドライカーボン製ナンバーステーを合わせるとこれだけで583,000円します💴

クラッチはEVRの乾式スリッパ―クラッチKIT。バックトルクに対応してくれるスリッパ―機構はもちろん、クラッチバスケットとプレートは48丸歯のものになっていますので純正と比べてバスケットへのダメージが少ないのも魅力です。ちなみに374,000円💴

ボディのマジョーラカラーはラッピング。…コガネムシって呟きが聞かせてきそう😮‍💨マジョーラですが悪目立ちしておらず、カーボンと合わせることでコンセプトレーシングバイクの様なデザインに仕上がっています✨もちろんですが、フェンダーやフレームカバー、アンダーカウルなどカーボン柄のパーツはラッピングではなく全て本物のカーボン製です。

その他にも大量にカスタムポイントがありますが、詳細はGooバイクやホームページでご確認ください👍

さてインプレに移ります。わたくしKEIの身長は180㎝ですが跨った感じは両足の踵がギリ付かないくらい。股下が細身なので案外足つきは良い方です。車重もビビるくらい軽量なので立ちごけのリスクは少ないと思いますよ。このニーグリップサポートも流石レース用なだけあってニーグリップのホールド感が良い。

景色はこんな感じ。セパハンのくせにポジションは意外と楽でビックリしますよ。跨ってお辞儀したところに丁度ハンドルがある感じです。チラッと見えるAELLA製のアルミ削りだしmotoGPデザインのトップブリッジが格好良いですね(67,000円💴)スクリーンもDUCABIKEのレース用ハイタイプになっているのでコンパクトながら低姿勢になればしっかり走行風を流してくれます(17,500円💴)…今回はいちいちパーツ代を記載していくスタイル(笑)

RacingPRO。自分のスマホ並みに液晶の保護フィルムがエア噛みしてます。

ライディングモードはRace/Sport/Streetの3つ。先に言っておきますがStreetモードの「これのどこがストリートなん?」感は否めません。

RACEモードにするとタコメーターの表示が高回転仕様に変わります。

エンジン始動!パニガーレは大体3回クランキングして始動します。前々のモデル達から変わらないですね。これもまたドカ乗りの悦ポイントなんですけども。乾クラのカラカラ音をかき消すほどのエキゾーストサウンド(笑)他のSSと違ってドゥカティのV4は低音でドコドコと響きます。よく「ドカが来たら音ですぐにわかる」と言いますが、本当にわかりますよ。ドカのSSは他車と明らかに音の質が違います。

余談ですがV4は水温が一定温度まで上がるとニュートラルでリアシリンダーがストップする気筒休止システムがあります。音が変わるのですぐにわかります。何か「カッコよ!」って感じ(笑)このシステムは燃費対策ではなく熱対策です。V4の熱はハーレーを裕に上回る暑さで、ディーラーの方もV4の熱について話すときは半笑い😅5分以上のアイドリング禁止という警告はドカティストには有名な言葉です。

クラッチは油圧ですが他車よりは重め。ハーレーよりチョイ軽いくらいかな?クラッチミートは乾式なだけあって少し慣れが必要な印象。発進は3,000回転以上でないとノッキングします。同じSSであるBMW S1000RRと比べても明らかに発進はしにくいです。まあレースじゃ発進なんて1回しかしないですからパニガーレにそんなとこは求めません(笑)

シフトは当然アップダウンともクイックシフター付き。1速で100キロ、2速で180キロ程は出ます🙄加速感は完全に暴れ馬。加速の体感をS1000RRと比較すると「緻密に計算されたエンジンが綺麗に急加速するのがS1000RR。身体中に刺激が走るような爆発的加速をするのがV4」といったところ。

足回りに最新の電子制御をゴリゴリに搭載したV4Sですので走りに不安定さや頼りなさは全く無いですが、デスモセディチストラダーレの振り落とすような加速は正直怖い!でも身体中に伝わってくるこの快感は最高の一言😳この走りはDUCATIだからこそ作り出せるもの。ドカティストはこの暴れ馬に心奪われてしまうんですよね♪

そしてDUCATIにはもう一つの魅力「コーナリング」があります。公道での試乗ですので本領発揮とはいきませんが、ちょっと寝かすだけで自分の思ってる1.3倍曲がるイメージ。「ヒラヒラ」という表現通り抵抗無く車体が寝ていく。SS初乗りの人だと抵抗が無さすぎて不安になるかもしれない😳流石はコーナリングマシン。

え、タイヤ?公道で端まで使える訳もなく😮‍💨(笑)

これだけぶっ飛んだバイク、エンジンの排熱も桁違いです。夏場に下道を走るのはお勧めしません。多分脚火傷しますよ(笑)リコール対応済ですが排熱で油圧クラッチがエア噛みするケースがあるらしい。エア抜きくらいなら出先でも対応できますが、定期的なフルード、オイル交換は必須ですね。それも信頼できるメーカのものを使用した方が良いと思います。

ただ、もしこのV4Sに乗ってサーキットのコーナーを攻めたら…脳みそがぶっ壊れるような快感なんだろうな🤯あーっ!もう一回試乗したい!!!

DUCATIは「バイク界のFerrari」なんて言われたりしますが全くその通りです。圧倒的なステータス、芸術的な車両デザイン、暴れ馬の様な刺激的な走りを手にすることができます。何もかも忘れて夢中で愛車を走らせる、そんな最高の休日もありかもしれませんよ😊

気になった方は是非ご来店・お問い合わせください!…あまり大声では言えないですがこの車両状態にこの手の入れ具合、破格のプライスですよ😨

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